椎間板変性/椎間板ヘルニア

 

 

 

 

 

私自身がヘルニアだからこそ伝えられること 伝えたいこと

正常な椎間板は白く写りますが、腰椎椎間板症では黒く写ります

 

 

 

この画像は私の腰椎のもので、椎間板変性症と椎間板ヘルニアの兆候が見受けられます。

 

画像から、フラットバック、すなわち直線的な腰椎の形が確認できます。(首でいうストレートネック)重力負荷をダイレクトに受けてしまっていて、理想では少し前弯(前にカーブ/この画像では左側)することで重力の負荷を逃がすことが重要になります。

下2つの椎間板は色が黒く、変性の兆候が見られます。これは水分が減少して、劣化、萎縮して硬くなり、椎間板の質が低下していることを表しています。

上の3つの椎間板と比較すると、その差異が明確に見てとれ、薄く黒くなり後方へ出ているのが確認できます。

画像上では、馬尾神経に触れているようにも見受けられます。

 

いかがでしょうか?

もし、ご自身の画像をお持ちでしたら、比較してみてください。

 

このMRI画像は20年程前のものなので、現在の状態はもう少し進行している可能性が考えられます。

以前は、右の慢性坐骨神経痛がありましたが、今はほとんど症状はありません。しかし、適切な注意は払って活動しており、意識すると若干の違和感がある時もありますが、全く問題はありません。

 

重い物を持ち上げたり、激しい運動などを、何の違和感や不安感無く行うことが出来ます。

正確に言えば、多少気をつけてはいますが、全然問題はありません。

このような椎間板の変性やヘルニアが診断されたとしても、適切なケアや生活習慣の改善を行うことで、日常生活を大きく支障なく過ごすことは十分に可能だということを伝えたいのです。

 

因みに画像では問題ないと、診断されたとしても椎体と椎体の間には、脊髄神経硬膜枝という非常に細い神経線維があります。

脊髄神経硬膜枝に対しての影響は無視することが出来ないのです。

 

私自身がこれらの症状を体験してきたため、患者さんの悩みや症状に深く共感し、真摯に対応したいと考えています。もちろん、すべての方に私の経験が当てはまるわけではなく、それを踏まえた上でのカウンセリングやアドバイスを行っています。

近年、手術技術の進歩により、手術を選択する方も増えています。自分ならどうするかと考え、状態や症状に応じて、手術の選択も含めたカウンセリングやケアを行っています。

 

 

 

 

 

 

レントゲン写真や診断書をお持ちの方はぜひご持参下さい。お一人おひとりの痛みのレベル、状態に合わせた施術を実施していきます。
近年医療機関では、レントゲンのデータをCD-Rで提供が可能になってきておりますので、医療機関にてご確認下さい。理由を聞かれた場合は「自分の経過を記録しておきたいため、または、自分の体を少しでも把握しておきたい」と伝えるだけで大丈夫です。

 

 

 

 


 

腰痛を考察する上で、椎間板と脊髄神経硬膜枝、それに対する重力負荷はとても重要なキーなります

 

 

 

 

 

 

 

「ずれていますか?」と聞かれることがありますが

 

歪みは結果や現象であり、歪みが必ずしも痛みを伴うわけではありません。その現象には原因があり、その原因を理解することが重要です。

例えば、動作や姿勢の偏り、不適切な体の使い方、または活動不足による椎間関節の機能低下や固定が挙げられます。

さらに、感覚の低下によって情報が脳に正しく伝わらず、中枢である脳が身体の状態や姿勢を正確に把握できなくなることもあります。

これにより、制御不能な状態になり、器質的な構造変化が神経を刺激したり、疼痛回避のための不適切な姿勢や動作が取られることが原因となり、結果的に身体が傾いたり、歪んだ感覚を覚えることがあります。

したがって、外部からの力で「ずれ」や「歪み」を矯正するだけでは、根本的な問題の解決にはなりません。

 

仮に歪みがあるとしても、多くの場合、それは身体が状況に適応し、最適化している結果と考えるべきでしょう。

この最適化をさらに良くするためには、関節の動きを正常に保つことが重要です。これにより、歪み、正確には傾きを修正することができます。

歪みやズレを過度に気にしないことが、精神的な安定にとっても良い影響を与えるでしょう。 

 

 

 

背骨は24個の椎骨で構成されており、さらに後頭骨や仙骨もあります。各椎骨や後頭骨、仙骨が少しずつ動くことで、全体として滑らかで調和の取れた動きを生み出します。

腰痛が発生する場合、こうした小さな動きが制限され、背骨全体のしなやかさが失われるため、腰に負担がかかるのです。

このように、関節の適切な動きと柔軟性を保つことが、最適な運動機能を得るための鍵となります。そしてこれにより、長軸方向の荷重を分散し圧力を均等化させて、良い椎間板の状態を保つと共に、神経筋骨格系の問題を解決する助けにもなります。

 

 

 

 

 

一般的に身体が歪む要因としては、次のようなことが考えられます。

 

・動作や姿勢、体の使い方の偏り

・疼痛回避のための姿勢変化

・構造的・物理的な器質的変化や変形

・活動不足による神経・関節機能の低下や固定

・姿勢制御に関わる神経機能の低下

・先天的な異常

 

 

 

 

他動的に骨の「ずれ」を矯正するという考え方は、これらの要因を十分に理解せずに行うとリスクを伴います。

歪みを「治す」、正確には傾きを改善するためには、

関節の動きを正常に機能させ、自分の体の状態を把握し、生活習慣を見直すことが重要です。 

 

 

 

 

 

 

 

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