粗食は生きること

 糖質制限 ダイエット 糖質はいらない ご飯を食べるな 腹いっぱい肉を食べてダイエット 炭水化物が人類を滅ぼす 鬱は炭水化物をやめれば治る 炭水化物をやめなさい・・・

沢山の本やメディアなどで情報が溢れています。

 

個人的には疑問を感じています。

 

栄養学を学んだことがある人は常識だと思いますが、三大栄養素の内訳は

炭水化物 50~60% 脂質 20~25% たんぱく質 15~20%が望ましいとされています。  

 

一定期間という条件であれば、糖質を制限することでのダイエットも良いですが、炭水化物(糖質)は必要なエネルギー源ですから、不足すると体の細胞を破壊し脳の働きも低下します。

 

長期になれば、脂質やたんぱく質過多になるので、コレステロールが増えて血管が傷つきやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞の危険度も高くなる。

 

また、神経細胞や神経線維などにも変性をきたし、アルツハイマーやパーキンソン病といった、難治性の脳変性疾患に罹患率も高くなると考えます。

エネルギー源が確保できないと、筋肉や骨から補うので、結果的に筋力低下、骨粗鬆症に発展します。

 

 

 

果物は旬になると赤く色づきます、熟していないと青く酸っぱい、腐った物は苦く変な色に、子供のころは自然とヌルヌルしたもの、酸っぱい物、紫色は嫌いだったと思います。

それが本能なのです。

 

日本人の遺伝子には「ごはん」が合うのです。

ごはんを中心に季節の食べ物、その土地で採れる自然な食べ物が良いですね。

日本人にとっての当たり前の食生活を見直したいものです。

 

 

 

以下6項目は『粗食は生きること』幕内秀夫さん講談社を読みまとめたものです。

 

主食はごはん

家にたとえると土台になります。これを主食にすると野菜や豆類、海藻、魚介類などを副食として取り入れやすくなります。

 

発酵食品を食べる

 味噌、醤油、漬物、納豆など伝統ある発酵食品には有用な微生物が存在し、これを体内に取り入れることで、体内は活性化します。

 

液体でカロリーはとらない

 人間の体は、噛むことによって唾液の分泌が促され、口内細菌などが様々な働きをします。

 

副食は季節の野菜を中心に

 冬は小松菜、白菜、大根、夏はトマト、茄子、南瓜など季節の野菜を海藻や豆類、いも類などを組み合わせる。

 

動物性食品は魚介類を中心に

 肉、ハムなど食肉加工品、乳製品などは極力減らして、季節の魚介類を中心に補う程度に卵を取り入れる。

 

食事はゆっくり よく噛んで

 

 

長寿の方は、ほとんどがこのような食生活だと思います。

現代は食の近代化が裏目に出て、生活習慣病、糖尿病、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患が増えている要因だと思われます。

 

野球の好きな方はご存知、西武、ダイエー、巨人、横浜で活躍し48歳まで現役を全うされた大投手、現ソフトバンク監督、工藤公康さんの話ですが、工藤さんは20代の頃に不摂生な生活で毎日のように焼肉中心の食生活だったそうです、そのことが災いしてか、身体を壊し成績も低下し、引退寸前でした。そんな時、奥様の勧めで粗食中心に変えたことで、体調も良くなり復活して活躍し、48歳まで現役生活を送れたそうです。