椎間板ヘルニア2

椎間板ヘルニア

 

診断名:椎間板ヘルニア

患者情報:32歳男性/デスクワーク(P.C作業)

 

 

初診時所見

約20日前より急に症状が発症。整形外科を受診するも改善せず、当院に来院されました。

15年ほど前にも椎間板ヘルニアと診断されており、その際はカイロプラクティックなどの施術を受け、約2年で改善したとのことです。

現在、左臀部に鈍痛があり、左下腿外側には強い放散痛(L4・L5神経領域)を訴えています。安静時の痛みはありませんが、夜間痛を伴います。

姿勢は疼痛回避姿勢をとり、腰椎前弯は消失、やや後弯と右回旋がみられます。

反射・知覚・筋力テストには明らかな異常はなく、良好な結果でしたが、下肢伸展挙上(SLR)テストでは右45度、左30度で陽性反応があり、激痛を訴えました。

現在は休職中で、歩行は5分程度で休まざるを得ず、普段歩ける距離であっても、自転車やタクシーを利用するほどの状態です。

 

 

医師所見と治療方針

10年前であれば手術は勧めなかったかもしれませんが、近年は手術技術の向上により、術後の経過も比較的良好なことが多くなっています。今回のように強い痛みがあり、日常生活にも著しい支障が出ている場合、手術も選択肢の一つであると考え、私の見解としてその旨をお伝えしました。

ただし、まずは当院で数回ケアを行い、状態を経過観察していくことになりました。

 

 

治療経過

・2週間で6回の施術を行い、症状は70〜80%ほど改善。

・3週間で7回目の施術時には、腰の痛みにやや不安は残るものの、下肢のしびれは消失。

・来週には職場復帰の予定となりました。

当初は手術も検討していたものの、施術の効果により手術を回避できたことに大変喜ばれていました。今では「当時の痛みは考えられない」とおっしゃっています。

 

 

主な施術内容

・関節調整

・スーパーライザーによる施術:

 椎間板ヘルニア該当部位の組織修復促進、炎症の鎮静、微細循環の改善、浮腫の改善を目的として行いました。