神経学をもとに骨格・関節・神経の働きを整えて、自分の身体を自分自身で治せる身体にします
関節の調整
ひとり一人、お身体の状態に応じて、全身の関節を 丁寧に調整し、現在あるお身体の状態を、最も良い状態・環境を整えていくといく施術で、
AKA (関節運動学的アプローチ)・カイロプラクティック・オステオパシー・ヨガの理論と技術をもとに、最も安全かつ効果的な形に改良・確立させた施術法です。
脊柱・骨盤・股関節、そして頭蓋骨(頭にも関節があります)を中心に、全身の関節の状態を指先で繊細に感じ取り、関節一つひとつをミリ単位で調整します。これにより、神経の通り道を拡げ、運動神経や自律神経の働きを整え、骨格・骨盤の歪み、関節の可動性、偏った重心のパランスを正常な状態にしていきます。
身体の動き、内臓の機能、そして五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)は中枢神経(大脳、小脳、脳幹)に支配されています。
しかし、背骨の動きが悪くなると、末梢神経や中枢神経の機能が低下し、さまざまな身体の不調を引き起こす原因となります。
そのため、背骨(関節)を調節することにより、神経系の過度な興奮や機能低下を抑え、神経の働きを正常化させることが可能です。
また、痛みやしびれの多くは、関節の機能異常によって重心が偏り、特定の部位に負荷を集中することで、軟骨など組織が弱くなり変性し循環障害を引き起こすことが原因と考えられます。
関節の動きを改善することで、関節一つひとつにおける栄養素の供給と老廃物の排泄が促され、組織の健康回復につながります。
必要以上に体重をかけたり、強い力で刺激したり、矯正音が鳴るような施術ではありませんので、どうぞご安心ください。
矯正による主な効果
・関節への負荷軽減、減圧、および弾力性/支持性の改善
関節の可動域が適切に保たれることで、局所的な圧力や摩耗が軽減されます。とくに脊椎関節では、椎間板への圧迫が分散されるため、椎間板変性の予防や関節包・靭帯の弾力維持につながります。
・神経の通り道を拡げ、神経伝達の活性化
関節周囲のアライメント(整列)が整うことで、神経根の圧迫が軽減され、求心性(感覚神経)および遠心性(運動神経)の伝達が円滑になります。結果として、感覚・運動のフィードバックが正常化し、反応性も改善します。
・自律神経・ホルモンのバランスの調整・改善
脊椎の矯正は交感神経・副交感神経のバランス調整に影響を与えます。とくに胸椎~腰椎領域の調整は、自律神経を介して内臓機能や内分泌(ホルモン分泌)に良い影響をもたらされます。
・脳脊髄液の循環促進と髄膜の弛緩
頭蓋仙骨リズムに基づき、脳と脊髄を循環する脳脊髄液の流れが改善されると、神経系の代謝・老廃物排出が促進されます。これにより、髄膜の緊張も緩和され、神経過敏状態が落ち着くと考えられています。
・代謝効率の向上
神経・筋・内臓機能が統合的に高まることで、血流やリンパの流れが改善され、細胞レベルでの酸素供給・栄養吸収・老廃物排出がスムーズになります。結果として、基礎代謝や回復力が高まり、疲労感や冷えの改善が期待されます。
逆に放置して心配されること(関節の拘縮や機能低下)
・知覚神経の過敏化
→ 軽い刺激にも過剰に痛みを感じやすくなります。
・反射的に筋肉へ負担がかかり、慢性的な筋痙攣を引き起こす。
→ 動きにくい関節を守ろうとする反射的な収縮が起こり、筋肉が疲弊します。
・血液供給量の減少により、軟骨や椎間板の栄養状態が悪化し、変性を早める。
→ 血流不足により、痛みや変形の原因になります。
・自律神経の働きが慢性的に不安定になる。
→ 睡眠障害・倦怠感・内臓機能の不調につながる可能性があります。
・特定の部位に負荷が集中し、骨や関節が徐々に変形していきます。
(とくに下部腰椎、頸椎・膝関節、股関節に多くみられます)
→ 負荷が集中する部位で骨変形が進行し、将来的な可動制限や痛みのリスクが高まります。
関節の柔軟を取り戻す整体を施すことで、腰痛の代表的な疾患である、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・脊椎すべり症などの予防・改善に効果があり、実績も多数ございます。
10年後を想像して 大切なお身体を健康なお身体へと導いて行きます。
矯正と自律神経の関係
施術により、自律神経を整え活性化することで、健康な身体と安定した体調を持続させるための土台をつくります。
その主な理由は以下の通りです。
1. 脳脊髄液(CSF)循環の正常化と下垂体機能の安定
・脳脊髄液の循環を整えることで、下垂体からのホルモン分泌が安定します。
頭蓋仙骨系へのアプローチにより、脳脊髄液の産生・循環・再吸収のリズムが回復すると、視床下部−下垂体−副腎系(HPA axis)にも良好な影響を及ぼす。
下垂体から分泌されるホルモンの調整は、自律神経活動と密接に関係し、恒常性維持や免疫機能の調和にも寄与する。
2. 脊髄硬膜および脊柱アライメントの調整による神経伝達の改善
・脊髄硬膜のねじれや歪みを整えることで、神経伝達が回復します。
関節のモビリゼーションやマニピュレーションによって、脊椎間の可動性が向上すると同時に、脊髄硬膜の緊張・捻転が緩和され、神経根や自律神経節の機械的圧迫が軽減される。
結果として、求心性・遠心性の神経伝達が正常化し、副交感神経系の賦活化が促進される。
3. 自律神経支配・関節構造の局所との関係
・自律神経が安定することで、内臓の働きが正常化します。
自律神経は、脊柱の側面に沿って走行しています。
そのため、関節を通じて脊柱を調整することが、自律神経の安定や血液・リンパなどの循環促進につながります。
さらに、関節(特に関節包)には、毛細血管・知覚神経・自律神経の末端が密に分布しており、これらへの適切な刺激と調整は、免疫力を高め、健康な身体づくりに直結します。
4. 総合的な影響
・自律神経-内臓機能-免疫の相互連関
自律神経調整は、副交感神経優位状態を促すことで、消化吸収・代謝・排泄・ホルモン分泌を最適化し、内臓機能の回復を助ける。
加えて、副交感神経(特に迷走神経)の賦活は、抗炎症性サイトカインの分泌促進、炎症抑制や免疫機能の調整につながり、慢性症状の改善と自然治癒力の向上に寄与する。
全ての関節が少しずつ動くことで全体として無理なく機能する
「ずれていますか?」と聞かれることがありますが
歪みは結果や現象であり、歪みが必ずしも痛みを伴うわけではありません。その現象には原因があり、その原因を理解することが重要です。
例えば、動作や姿勢の偏り、不適切な体の使い方、または活動不足による椎間関節の機能低下や固定が挙げられます。
さらに、感覚の低下によって情報が脳に正しく伝わらず、中枢である脳が身体の状態や姿勢を正確に把握できなくなることもあります。
これにより、制御不能な状態になり、器質的な構造変化が神経を刺激したり、疼痛回避のための不適切な姿勢や動作が取られることが原因となり、結果的に身体が傾いたり、歪んだ感覚を覚えることがあります。
したがって、外部からの力で「ずれ」や「歪み」を矯正するだけでは、根本的な問題の解決にはなりません。
仮に歪みがあるとしても、多くの場合、それは身体が状況に適応し、最適化している結果と考えるべきでしょう。
この最適化をさらに良くするためには、関節の動きを正常に保つことが重要です。これにより、歪み、正確には傾きを修正することができます。
歪みやズレを過度に気にしないことが、精神的な安定にとっても良い影響を与えるでしょう。
背骨は24個の椎骨で構成されており、さらに後頭骨や仙骨もあります。各椎骨、後頭骨、仙骨が少しずつ動くことで、全体として滑らかで調和の取れた動きを生み出します。
腰痛が発生する場合、こうした小さな動きが制限され、背骨全体のしなやかさが失われるため、腰に負担がかかるのです。
このように、関節の適切な動きと柔軟性を保つことが、最適な運動機能を得るための鍵となります。そしてこれにより、長軸方向の荷重を分散し圧力を均等化させて、良い椎間板の状態を保つと共に、神経筋骨格系の問題を解決する助けにもなります。
一般的に身体が歪む要因としては、次のようなことが考えられます。
・動作や姿勢、体の使い方の偏り
・疼痛回避のための姿勢変化
・構造的・物理的な器質的変化や変形
・活動不足による神経・関節機能の低下や固定
・姿勢制御に関わる神経機能の低下
・先天的な異常
他動的に骨の「ずれ」を矯正するという考え方は、これらの要因を十分に理解せずに行うとリスクを伴います。
歪みを「治す」、正確には傾きを改善するためには、
関節の動きを正常に機能させ、自分の体の状態を把握し、生活習慣を見直すことが重要です。
骨の「ずれ」と矯正について
他動的に骨の「ずれ」を矯正するという考え方は、これらの要因を十分に理解せずに行うとリスクを伴います。特に加齢に伴う経年劣化や退行変性は、ほとんどの中高年で避けられない現象です。
【加齢による組織変化の例】
関節内の変化
・グリコサミノグリカンや水分含有量の低下
・コラーゲン線維間の分子間架橋の増加
・関節内での癒着や筋の短縮
軟骨の変化
・軟骨面に線維脂肪性結合組織が付着し、萎縮や菲薄化
・靭帯や結合組織の弾性低下、劣化・硬化
・靭帯や腱の断裂のリスク増大
滑膜関節内の変化
・線維脂肪性結合組織の増殖
・滑膜ヒダどうしの癒着
リスクと注意点
こうした組織変化が進行している場合(ほとんどの中高年で見られる)、安易な矯正を行うことで、癒着した軟骨面が断裂するなどのリスクがあります。そのため、慎重な判断とアプローチが求められます。
歪みを「治す」、正確には傾きを改善するためには、
自分の体の状態を把握し、関節の動きを正常に機能させ、関節や椎間板、骨格に負担をかけない環境を整え生活習慣を見直すことが重要です。
当院は腰痛に特化しておりますが、スーパーライザーが想像以上に効果を発揮するため、腰以外の症状に対する施術も行い、お身体全体を包括的に診させていただいております。
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日々の臨床の中で、「こんなことを伝えたい」「あの時こう説明すれば良かった」と反省したり、様々なことを考えながら書き進めていくうちに、ページ数が増えてしまいました。お時間のある時に、気になる部分を選んで読んでいただけると嬉しいです。
一度で治せる魔法のような施術ではありませんが、誠心誠意、人生がより良い方向へ向かうよう、全力で診させていただきます。
お悩みの症状が改善に向かうことはあっても、悪化することございません。どうぞ安心して、大きな期待と希望を持ってご来院ください。
・口は人を励ます言葉や感謝の言葉を伝えるために
・耳は人の言葉を最後まで聴くために
・目は人の良いところを見るために
・手足は人を助けるために
・心は人の痛みがわかるために
7・8月/火・木曜休診
予約制 10時30分~不定時(19時頃)